このごろ「ブルーベリーは強酸性の土壌で育つ」という定説に疑問を持っている。
いろいろな本を読んでも、人から話を聞いても、「強酸性土壌」が定説。
この常識……本当なのか?
酸性土壌を好むのではなく、酸性土壌でも育つのではないか。栽培するのに酸性にすると良く育つので、このような定説が生まれたのではないかと思う。
この写真を見ていただきたい。
本日の品種「ボーナス」の写真、実の味も風味も特別にいい。育ちもシュートがいっぱい出て文句なし。植えてから、ピートモス、硫黄など与えていない。それなのにこんなに育っている。酸性土壌にしたことはない。与えたのは、木材チップ、コーヒーカス、杉皮、……有機物だけである。
腐朽菌、糸状菌……が土壌内にうじゃうじゃと住んでいる状態、それとブルーベリーの根に取り付いている共生菌<エリコイド菌>がやり取りして、このやり取りこそ炭素循環ではないかと考えている。このシステムこそブルーベリーを栽培するのにあえて強酸性にする必要がないと考えている。
当農園の経験値として高いピートモスを使わずに、栽培できるといえる。
これからの課題は、この共生菌をより活性化させるには、どうしたらよいかだと思う。