休憩所の日陰の気温が34.9 ℃でした。異常と思えるくらいの天気が続いています。
安曇野市穂高の数値です。エクセルでの表、グラフをブログに貼り付かない<操作がわからなので>ので大事な数値だけ載せました。
降水量 日照時間 降水量 日照時間
2020年6月 148㎜ 175.9h 平年値 131.6㎜ 144.4h
7月 284㎜ 65.4h 平年値 142.2㎜ 152.7h
とにかく異常ですね。平年値と比較して6月は降水量、日照時間ともに振れの幅と見て良いと思うのですが、7月が異常です。降水量はほぼ2倍、日照時間はほぼ半分と見ていいでしょう。
感覚的に7月の雨量が品質にとても影響したと思います。品種によって胴割を起こした実がたいへん多かったのは、雨量が関係していると思います。これだけはなすすべがありませんね。
ここ数年の7月の降水量を調べると
2019年 136.5㎜、 2018年 122.0㎜、 2017年 194.5㎜、 2016年 58.5㎜
2016年が非常に糖度がのった年でした。品種によっては15度~17度を超えた実もあり日照が大きく関係していると思います。品種の評価で、糖については高いとか特に甘いとかいろいろな書物には書かれているのですが、品種特性よりも天候特に日照時間が大きく関係していると思います。空梅雨が美味しいブルーベリーを作ると結論付けていいかな。
ブルーベリーの栽培品種はここ100年程度で作られた物です。最新の物はここ10年単位のスパンですよ。まだまだ色濃く原種のDNAを残していると思います。原種の栽培地の気象が一番、その品種の特性を引き出すことから、日本の降水量が多く日照が少ない梅雨は苦手であり、糖度を上げるには空梅雨の方がいいかな、と思います。
こんなことは果樹に携わっている者にとっては、経験から当たり前のように把握されていることです。梅雨をやり過ごすために、桃、ブドウ、梨…みんな水はけの良い農地の方が甘く育ちます。扇状地の上の方は、降水量が多くても水はけが抜群にいいので甘さがのるわけですね。
この辺りも追究すると奥が深いですね。土壌の水はけの良さ、降水量、日照、糖度との関係を更に追究していきたいと思っているところです。