<結果枝 A la carte>
品種:REタイタン(パテント品種)
系統や品種によって結果枝の出方は大きく違います。剪定も大きく変わります。今日の当園の剪定枝からの考察ですので、参考になれば幸いです。
昨日の写真からでは分かりずらいと電話がありました。そこで新たに剪定枝を並べてみました。
『貴方はどれを残しますか』
全部花芽のある結果枝です。左から短果枝から長果枝へと並べました。1m以上のものは省きました。メジャーが写ってませんね。これが幹や軸に付いています。全部付けたままでしたら、花が咲き、全部が実れば、下側は枯れてしまいます。そして次のシーズンの結果枝は写真の左側の短果枝ばかり、光を受ける上部にシュートが数本、長果枝が数本出る程度です。次のシーズンは、小豆ほどの酸っぱい実ばかりになってしまいます。
長果枝をいかに作るか、本数を多くするか、充実し太くすることが当園の剪定の一番大事にしていることです。剪定にも技を必要とし、特に切る位置・方向・空間を大事にしています。そしてBBの好きな土壌、BBが元気になる菌根菌の活性化を大事にしています。株に元気がないと結果枝も伸びません。技を使った剪定をしても美味しいBBを作るには、最終的で最善の方法は土壌を育てることですね。それは、豊かな生物相のある土壌だと思い、実践しています。
実を付けた後です。メジャーが写っていますので参考にして下さい。実を付けると結果枝を伸ばすエネルギーがありませんね。中には長果枝を伸ばしている枝もありますが、ほとんどはこの程度です。この結果枝の付き方が品種に寄って違います。この品種はこのような特性があります。これを考えて、実を付けた枝は再来年は使えないことがわかります。これから次の次をも考えて剪定が必要になりますね。これはNHのスパータンに似ていますね。系統や品種によって結果枝の付き方が違いますので、剪定も特性に合わせた方法・技があると思い、実践しています。
剪定後の2株です。やっぱり葉があると見にくいですね。株が若いので樹形を作っています。
<北アルプスは真冬>