<剪定 やっと見えてきた!>
2年苗を植えて十数年、営業を始めて8年が過ぎたところです。
毎年剪定をして、このごろやっと剪定の切る位置、更新の方法と土壌の状態とのバランスなどが見えてきたようです。今日剪定した「ブリジッタ」は特に剪定が難しいです。毎年、安定した美味しい実を収穫するための土壌と剪定のバランスが、やっと分かりかけてきたように感じています。
上の写真は短果枝だけは外してあります。下が剪定した株です。
「ブリジッタ」の剪定は苦労しました。ある年はグイグイと伸びて、これは成長がいい、簡単、簡単と思っていたら、次の年、また次の年と短果枝ばかり、収穫が安定せず実も小さく、美味しくありません。そんなことが数年続き、もうユンボで引き抜いてしまおうかなと思うほど当園にとっては難しい品種です。ぐっと我慢して「栽培者の力量がないのだ」と考え、TR比(T:Tree、R:Root 地上部と地下部<土壌に張っている根>のバランス)が悪いとの仮説を立てて剪定の工夫と菌根菌の活性化をしたところ、十数年経ってやっと昨年、今年と願う株の姿になってきました。私を育ててくれた「ブリジッタ」です。系統、品種によって土壌の状態を吟味しての剪定があると改めて思っています。
数年に一度の寒波だそうですね。安曇野はこの程度の積雪でした。でもアルプス降ろしの寒波で、一日中、冷蔵庫の中、否、冷凍庫の中にいるようでした。手袋が濡れて寒くて、Endにしました。
先日、防寒手袋を農園の中で落としてしまいました。今日、雪の中からやっと見つけました。濡れてカチカチになっていましたが、乾かすと使えます。よかった。