<第1農園 剪定終わる>
NHの第1農園の剪定が終わりました。手袋が乾いていると仕事がUPします。
2年苗を植えて十数年ですから古い幹が多く、たくさん幹の更新をしたなあ、ネットにまで届くほど伸びたシュートもたくさん切ったなあ、一回りも二回りも小さくなりました。どんな枝の伸びをするか楽しみ、美味しいBBの実をお客さんに食べていただきたいですね。
第2農園、下へと続く第3、4、5農園です。まだまだ伸び放題、よく伸びたものです。見える範囲で約1,200株、目標は3月末までに剪定を終わらせることです。当園にとって、お正月は無さそうです。
<お土産に外国産のBBを頂く>
富山の大量販売店で購入した魚と生食のBBをお土産でいただきました。
左がアメリカ産、Organic、510gで1,600円、右がメキシコ産、510gで600円。8月、9月には松本市内のスーパーでアメリカ産のRE生食BBを見かけます。スーパーではこれを小さな125gパックに入れ替えて販売しています。この空いたパックをスーパーからもらってきて当園のカブトムシの入れ物に使っています。見た感じでは、それと同じですね。
食べてみると、系統はどちらもREのようで、明らかにHの系統ではありません。アメリカ産は機械採りか、潰れている実は入っていません。メキシコ産は下の方にたくさんの潰れた実が入っていました。国内では返品扱いになってしまうほどです。Organicにするには肥料を使うと虫を呼び寄せるので無肥料栽培が多いです。メキシコ産は肥料を使っているので、収穫後の品質の劣化が激しいですね。ここが不思議なところですが施肥栽培は劣化が激しいです。その違いだと思います。
国内と北米の果物に対する感覚の違いですね。傷んだり歪んだりしているリンゴは店頭に並ばない日本の消費者Mind、日本の消費者文化に疑問を持っています。米国では、法令で何%までは許容しています。数値は忘れてしまったのですが、許容しているのですから、消費者も納得しています。日本の果物生産者は、例えばリンゴでは表面の見た目が悪いと売れないので虫除けに農薬を使っています。リンゴの場合、年間13回の散布を推奨しています。その結果、世界一の農薬大国となっています。日本の生産者、消費者は、このジレンマに陥っていると思います。農産物は観光地のお土産とは違います。自然の恵みですので虫がいて歪んでいるのは当たり前。当園は、この現代農業に反発して、農薬に頼らない、肥料に頼らない、自然農園でありたいと取り組んでいます。
味は‥‥、評価は差し障りがありますので書きません。
この品質でこの価格で、この農園で働いている人たちの労賃まで出るのかなと思うほどです。アメリカの農園はHispanicが多く働いていると言われています。歩合制を取り入れた賃金が多い中、これでやっていけるのかなあ。大量生産、大量出荷で生産性を上げて乗り切っているのかあ。泣いている人がいないかな、そんなことが心配になりました。