BBの情報が書籍やネットで氾濫しています。ポット栽培、地植え栽培を実践していると一般に常識となっていることに何故と思うことがいっぱいあります。それを疑うこと無く、多くの方が当たり前のように書かれたり言ったりしています。そんなことに疑問に思っていることを昨年は『常識は非常識』で紹介しました。
今年は『常識はWhy』シリーズで紹介しています。
『常識はWhy?No.7』《数えるのは~本?》
今回の『常識はWhy?』はどうでもよいことですが、気になっていることの一つです。
BBを数えるときは、どんな言い方をしますか。
書籍やネットでは~本がほとんどです。「当園は~本のBB」「~本の大株を購入」との記述が多くあります。私はこれが気になっていることです。
当園の本日の様子をドシャリ。さて、どのように数えますか。
NH系の2種です。
RE系の2種です。
硫黄粉や油粕・硫安などの肥料を使わない無施肥、無農薬栽培でも大株になっています。この株を数えるとき「~本」ではどうやってもおかしいですね。数本が株立ちしていますので、この1株を1本と数えるのは、やっぱりおかしいと思います。
サツキの大株、アジサイの大株を数えるときは、どのように数えるでしょうか。大輪の3本仕立ての菊を育てていたとき、1本の苗を3本に仕立てていき大輪を3つ咲かせます。このときは3本と数えますね。幹の数で数えます。これをまとめて1本という人は誰もいません。ブッシュのBBだけ、数本の株立ちを何故1本とまとめて数えるのでしょう? Why?
リンゴやナシの苗木は~本と数えています。BBも苗木は~本と販売しており、購入者も~本、購入したと言っていますね。2年苗でしたら、確かに1本だけをスーと伸ばした苗が多いですね。
人気のナーセリー2社から年末に購入したRE系の2年苗です。
この2社ともシュートだけ伸ばして1本立ちではないので、小枝が何本も出ていますので、これを1本とは言いにくいですね。根張りがしっかりしているとブッシュ状のこのような育ちをします。私も実際に毎年のように挿し木をして育てた経験からです。肥料育ちにすると2年苗でも1本のシュートが大きく育ち、見かけはよいのですが、根張りは弱いことが多いです。肥料育ちの気質になっています。小枝をたくさん出させる株立ちに重点をおいた育て方よりか、肥料育ちの見かけの良さや長さに重点を置いた営業用ですね。これは、あくまでも私の経験からの評価ですから、人それぞれですから評価は違うでしょうね。
今までに何社からもNH系、RE系を購入して、1本立ちのシュートが長く伸びた苗が多く、この2社のような根張りを第一にした苗は少ないですね。多くの苗栽培業者で作られている1本立ちの苗から「~本」と数えるようになったのかな。
当園の第9農園のNH系ポット栽培です。まだ小さいのですが、株立ちの様子が分かりますね。
BBはブッシュ状に育つのが自然ですが、ポット栽培は根域が狭いので1本か2本の株立ちにしています。ポット栽培ですと、1、2本の株立ちから成木になっても「~本」と数えるようになったのかな。
BBは、苗のときに~本、大株になっても~本と数えているのでしょう。
これは、あくまで私の見解です。BBは「~株」と数えた方が自然だと思います。こんなことはどうでもよいことですが、やっぱり気になりますね。