<ポット無施肥栽培の評価>
ポット栽培の剪定の真っ最中です。あと1日もあれば第9農園(NH系)のポット栽培の剪定は終わりそうです。
BBは菌根菌植物であることから地植え栽培は無施肥栽培に徹しています。
当園のポット栽培も無施肥栽培に徹し菌根菌の種を入れた栽培をしています。ポット栽培でも菌根菌に絞った栽培ができないかと試行錯誤で2シーズンが過ぎました。用土の種類や比率、用土の量、菌根菌の種の種類と量‥‥いろいろと変えて試行錯誤しています。
無施肥栽培(アンモニア態窒素を入れない)ですと育ちが悪いことは、書籍、ネットで多くの方が発信しています。これは米国の農業試験場のデータを和訳して広まった栽培方法ですが、酸性土壌でアンモニア態窒素で旺盛な成長をすることは当たり前のことです。すでに米国のデータがあり、これが書籍の常識となり一般化されたのですね。
当園の地植え栽培で硫黄粉などを入れて酸性土壌にせず無施肥栽培で旺盛な成長をしていることをポット栽培で実現できないかと取り組んでいます。菌根菌栽培に徹してBBは菌根菌植物であることを実証しようと取り組んでいます。
<評価のポイント>
育ちの善し悪しを評価するにはいろいろな方法があります。私の評価の仕方は結果枝の長さ、太さ、本数です。これをある株を決めて定量的に示せば科学的ですが、データを取るための栽培ではなく営業栽培ですので、大きく手を抜いて、いい花芽が付いている結果枝の長さに絞っています。地植え栽培の経験で培ったBBを観察する目を頼りにしています。
<評価の結果>
2シーズンが過ぎたポット栽培は、品種によって違いはありますが、ほとんどの品種で結果枝の長さに問題はありません。地植え栽培と同様と捉えています。
菌根菌栽培でポット栽培ができる。BBは菌根菌植物である。
と、結論が見えてきました。まだ2シーズンですのでこれからも継続して取り組みたいですね。今年は第10農園へRE系300鉢を増やして、RE系も菌根菌栽培で試行しているところです。
南側のテラスの椅子に座り、暖かい春の光の下、エスプレッソを飲みながら日向ぼっこ。剪定に目途がついたのでゆっくりと農園ライフを楽しみました。