<NH系BBと籾殻との相性>
思い出のNH系スパータンの剪定した株です。
まだ初心者で、スパータンの栽培がうまくいかないとき、栽培仲間から挿し木をしたばかりの苗をいただきました。それがこんなに大きくなりました。書籍やネットに書かれているように酸性にして水はけをよくて‥‥、これだけでは、水田の転換地では難しいですね。
失敗や試行錯誤の結果から有機物を多量に入れて菌根菌に絞った栽培にしたところ、硫黄粉やピートモスを使わず、無施肥で粘土質の土壌でも元気に育っています。私を鍛えてくれたスパータンです。
<籾殻の様子を観察>
ここは、一昨年の秋に籾殻を15㎝~20㎝ほど入れました。
1年が過ぎるとスギナや落ち葉で覆われています。これを剥がすと籾殻が出てきました。更に掘るとチップが出てきました。籾殻は塊となっているところもあり、糸状菌でいっぱいです。
その下のチップは数年前に10~20㎝ほど入れました。もう写真のように木材の形がありませんね。籾殻ももう数年経つとこれと同じようになるでしょう。
写真でも分かりますが、新梢は赤色で長い枝が出ていることから、元気に育っているいることがわかります。「籾殻との相性はよい」と捉えています。
BB栽培にマルチの有効性は書籍、ネットで多く書かれています。保湿がBBによいからとの理由が書かれています。この理由でしたらマルチが糸状菌に分解されてHair Rootが見えるほどに分解されたら保湿どころかカラカラに乾いています。当園では有機物をマルチして十年が過ぎてくると、Hair Rootが露出している株があります。8月の渇水期でも灌水しなくても枯れることなく元気いっぱいの当園のBBはどう説明するのでしょうか。有機物マルチは、保湿ではなく糸状菌=菌根菌を活性化していると考えます。BBは「水が好き」と刷りこまれていたからですね。当園は灌水は年間通して一度もしなくても元気です。
酸性土壌にして肥料を入れ、灌水すれば養液栽培と同じ理屈で、チップは必要ありませんね。このように肥料に頼った栽培方法もありますが、BBが持っている潜在力に頼った栽培を目指したいですね。それは菌根菌との共生です。私は、潜在力を活かした栽培をしたいです。それが自然であるからです。
<やっぱり山出しは中止>
2月23日 信濃毎日新聞(地方紙)の朝刊
昨日の諏訪大社大総代の会合で御柱祭の山出し・曳行が中止と決まったのが、県民・市民の反対で決行することになったと淡い期待をしていたのですが、やっぱり山出しは中止との報道でした。1200年も続けてきた歴史の重さがあります。
やっぱり「木落し」「川越し」は中止です。残念、残念‥‥。