安曇野の丘村山ブルーベリー園 カブトムシ捕りひまわり迷路がある自然農園

長野県安曇野市にある、自然の仕組みを活かした摘み取り専門観光農園です。完全無農薬、硫黄粉や有機・化学肥料を使わず、自然栽培と品質にこだわって栽培しています。時間無制限・食べ放題で透明感のある酸と糖のバランスある人気品種のハイブッシュ系、糖が際立っているラビットアイ系の自然な味が楽しめます。農園内で自然発生したカブトムシ捕り、ひまわり迷路もご家族で楽しめる自然栽培農園です。  長野県安曇野市穂高有明7657ー1   ℡090-8326-2128  googlemap「安曇野の丘」

『常識はWhy?No.9』《BBは酸性土壌? No.1》

BBの情報が書籍やネットで氾濫しています。ポット栽培、地植え栽培を実践していると一般に常識となっていることに何故と思うことがいっぱいあります。それを疑うこと無く、多くの方が当たり前のように書かれたり言ったりしています。そんなことに疑問に思っていることを昨年は『常識は非常識』で紹介しました。

今年は『常識はWhy』シリーズで紹介しています。

 

『常識はWhy?No.9』《BBは酸性土壌? No.1》

今日、物置に入って捜し物をしていたところ、埃だらけのテスターがありました。

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埃だらけになっているテスターです。測定液も購入したのですが、一度も使わずに引き出しの中にありました。

 

「BBは酸性土壌にして栽培、肥料は‥‥」

と書かれてたり言われたりしています。その理由を探ると

「BBはアンモニア態窒素を吸収するから酸性だと硝酸態窒素に変化しにくいから????」

「BBの潜在力を引き出すから????」

「原種は酸性土壌で生息し日本にはこのような土壌がないから????」

  他‥‥‥

硫黄粉を入れる理由はこのように書かれていることが多いです。

 

趣味で栽培し営業栽培をしようと水田に植え始めた頃は、この『常識』を真に受けて土壌を酸性にしなければいけないと取り組んでいました。退職後に本格的に調べ、実践していくとあれれれ! 違うことが分かりました。

 

 

硫黄粉、ピートモスで酸性にした圃場と有機物だけを入れた圃場の違い

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第1農園(NH系)‥書籍に書かれているように硫黄粉とピートモスを入れ、テスターで測定して酸性度をあわせました。今から十数年前です。

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第2農園(NH系)‥現役で仕事が忙しく硫黄粉を入れるのを省きました。ピートモスだけです。第1農園より1年後に作りました。この頃からテスターは使わなくなりました。

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第3農園(NH系)‥第2より1年後に植え付け、硫黄粉は一切使わずピートモスも少し、木材チップの多用です。テスターはどこかへ入れたままになっていました。

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第4農園(NH系)‥6年ほど前かな、硫黄粉、ピートモスは一切使わずに作りました。だいぶ大きくなってきました。酸性度は全く気にしていません。

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第5農園(NH系)‥5年ほど前に作りました。硫黄粉、ピートモスを一切使いません。

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第6農園‥RE系です。5年前に植え付けたかな。硫黄粉、ピートモスは一切使いません。RE系ですので育ちがいいですね。BBが酸性土壌、なんのことでしょうと思うようになりました。

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第7農園‥RE系ですので、ここも育ちがいいですね。硫黄粉、ピートモスは一切使いません。第8農園もRE系で同様に栽培していたのですが、遠いのでポットに植えかえました。ここもRE系ですので育ちはいいです。

 

 

趣味でBBを栽培し、十数年前に営業栽培を始めようと第1農園を作っていた頃、書籍に書かれていた酸性にしなければ栽培できないと思っていたので、真面目に測定していました。NH系は‥でSE系は‥であるから、硫黄粉が効いてきたかなと真に受けて測定していました。

写真で分かるように年度ごとに苗の植え付けのとき硫黄粉は第1だけ、ピートモスは第3までで、後は有機物の多用で、酸性度は全く関係ありません。私の実践から言えることです。営業栽培していて何の遜色はありません。

 

書籍やネットに書かれていたことは何だったのかなあ

 

当園は、硫黄粉、ピートモス、肥料とは決別してテスターの埃となっています。

 

『常識はWhy?No.10』《BBは酸性土壌? No.2》に続きます。

(近日中にup予定)