安曇野の丘村山ブルーベリー園 カブトムシ捕りひまわり迷路がある自然農園

長野県安曇野市にある、自然の仕組みを活かした摘み取り専門観光農園です。完全無農薬、硫黄粉や有機・化学肥料を使わず、自然栽培と品質にこだわって栽培しています。時間無制限・食べ放題で透明感のある酸と糖のバランスある人気品種のハイブッシュ系、糖が際立っているラビットアイ系の自然な味が楽しめます。農園内で自然発生したカブトムシ捕り、ひまわり迷路もご家族で楽しめる自然栽培農園です。  長野県安曇野市穂高有明7657ー1   ℡090-8326-2128  googlemap「安曇野の丘」

硫黄粉、肥料と決別!

8月21日(日)をもちまして閉園させていただきました。

 

6月19日より2ヶ月間、開園してきました。たくさんの方々がご来園して下さり、ありがとうございました。

来年に向けてアイデアを練っています。実現できそうなことを形にしていきたいなあ、進化していく農園でありたいと思っています。このブログ上で、イデアを実現していく取り組みをUPしていきたいと思っています。日々の農作業や安曇野の美しさを紹介できたらいいなあ。

これからもブログを覗いて下されば幸いです。

 

 

来年も皆様のご来園をお待ちしております。ありがとうございました。

 

 

<肥料は使わない!

物置を整理していたら奥の方から硫安の袋が出てきました。この硫安を見ると、まだ現役のサラリーマンでしかも単身赴任中に、2年苗を植えた頃を思い出しました。

 

 

BBを趣味で育てていたのですが常識に縛られていたときです。

常識では、水田をユンボで深耕し水はけをよくして、土壌改良材の硫黄粉・ピートモスを投入、マルチの木材チップ、油粕・硫安などのアンモニア態窒素の肥料を投入‥‥

第1農園は、この常識を真に受けて深耕、硫黄粉・ピートモス、マルチの木材チップを投入したところで、単身赴任中で時間が無く忙しくて油粕や硫安などのアンモニア態窒素の肥料は投入できませんでした。

単身赴任中は、夜は暇なので書籍を買い集め、ネットで徹底的にBBについて調べました。ここで共生菌のエリコイド菌根菌(ERM菌)を知り、スーパースターに出会った衝撃がありました。共生菌ですので、土壌の中からBBに必要な水・無機養分を集めてきてくれることを知りました。これを活性化すると土壌改良や肥料は必要ありませんね。

 

次の年は、第2農園。土壌改良剤の硫黄粉の投入は無く、油粕・硫安などのアンモニア態窒素の肥料は投入無しです。

次の年は、第3農園。第1、第2の成長の様子を見ていると土壌改良剤、アンモニア態窒素の肥料は無くても元気に育っていることから、深耕と木材チップで育つと確信して第3農園へ苗を植えました。

第3農園はユンボで深耕したあと、木材チップを30㎝ほど入れてその中へ2年苗を植えたところです。

 

失敗の連続ですが、毎年のように増やし、今は第10農園までBB園になりました。北部ハイブッシュ系(NH系)、ラビットアイ系(RE系)と系統も品種も増えてきました。

 

当園の最初のころのHistoryを書いたのですが、そのときに購入した硫安ですが、そのままありました。硫黄粉、肥料と決別しました。

化学肥料ではなく有機肥料、自然物、油粕ならいいのでしょうか、アンモニア態窒素には変わりないのですから、肥料で育てるという取り組みは変わりません。通常の半分の油粕ならいいのでしょうか、肥料で育てる意識からどうしても抜け出ないですね。

BBは菌根菌植物です。北米で自生しているBBに、誰か硫黄粉を撒くのかなあ、油粕を撒くのかなあ、菌根菌の力で元気ですね。落ち葉・枯れ枝が何百年何千年の蓄積がある自然界の土壌を作ることでERM菌が活性化します。

農園を歩くと深い森林の林間を歩いているような感じです。その仕組みを当園で実現しています。まだまだ薄い絨毯のようなところがあり、有機物の投入が必要なところもあります。有機物を入れて厚い絨毯のようにしたいなあ。

 

 

<Display 更地

DisplayでBBを植えてあったところが何もない更地になりました。

木材チップを30㎝ほど入れ、その中へ植えた後です。硫黄粉・ピートモスは使わず、肥料も何も入っていません。剪定をしてきただけです。土はサラサラで手で掘れるほどです。この土壌は、BBの住み心地がよかったでしょうね。