<コチョウランの花>
朝から予報通り南岸低気圧の通過で雪降りでした。
剪定が出来ませんので、家にこもって雪を眺めています。
コチョウランの花が咲き始めていますので、紹介します。
外の雪に、白い花弁の裏側の淡いピンクが一際冴えています。
ランを始めたのは今から40年程前かなあ、当時手に入る種類はほとんど集めました。カトレア、パヒィオ、オンシジューム、デンドロ、シンビジューム、バンダ、ファレノプシス‥‥いろいろと育てていました。ファレノプシスは胡蝶蘭のことです。大会で入選するのはパヒィオが多かったですね。
「肥料が必要」という先入観があって、当時はいろいろと試していました。何々がいいというと直ぐに試していました。その中の一つ、油粕をネットに入れてぶら下げておくと根がいじけてしまいました。「何で」と思う程度で人が良いと言っているとそういうものかなと思う程度、その当時は私も素直だったのですね。大輪も育てていて、菊は油粕が大好きでグイグイと大きくなりいい花を咲かせていました。不思議に思っていました。転勤、転勤の勤めで、何回もの引っ越しで出来なくなってしまいました。
退職後は毎日が日曜日、好きな栽培を再開、花が終わったファレノプシス(胡蝶蘭)が手に入ったので、年々増えてきました。
茎からうどんのような根が出ています。毎年、1年間で2㎝くらい上がってきて、写真のように高いところから根が出ています。年々、高くなっていきます。お店で販売されているコチョウランはこの根の部分は見えませんね。この根の中に菌根菌(ラン菌)がびっしりと詰まっていると思うと不思議ですね。何で肥料がなくても育つのかなあ、水だけでこんなに成長しています。本当に不思議ですね。
BBを営業栽培して菌根菌を調べていくとランも同様な生物であることが分かりました。きっと神が40年前にランに引き合わせてくれたのでしょう。「油粕をネットに入れてぶら下げておくと根がいじけてしまう」ことがやっと納得できました。ランは菌根菌植物だからですね。
BBも根に取り付いて共生している菌根菌のお陰で、水をやらなく雨だけで、硫黄粉やピートモスで酸性にしなくても、油粕や硫安などの肥料をやらなくても元気いっぱいに育ちます。当園の地植えの営業栽培から言えることです。新しく伸ばした新梢をカミキリムシにかじられても、幹にカミキリムシの幼虫が入っても、負けまいと成長しているBBの生命力に脱帽です。生命力を支えているのは、菌根菌の力ですね。