<楽しんでいただけるために!>
趣味でブルーベリーを育てていた頃は系統、品種の多さ・食味の違いに驚くばかりで栽培のことだけ考えていました。ところが、観光農園としてお客さんが入るようになると『楽しんでいただく』と視点が加わりました。
観光農園として営業を始めて来年は節目の10年を迎えることから、徹底的に振り返りこれからの進む方向の参考にしたいと考えています。
そこには、私自身の『強いこだわり』があるのですが、お客さんに支持されるこだわりもあるのですが、見向きもされないこだわりもあります。それが年を重ねることに変化していくのが、自分自身でも面白いですね。「お客さんが楽しんでくれる!」と取り組んでも外れることがあり、これが面白いですね。『お客さんファースト』の気持ちでこだわっています。
来年は節目の10年ですので、この剪定期間に徹底的に振り返り、シリーズとしてUPしていきます。振り返りながら、農園の進む方向、『お客さんファースト』の視点で更に夢を膨らめたいなあ。
<品質へのこだわり>
十数年前、苗を水田転換圃場へ植えている頃、長野県のBB園を手当たり次第見学し、6、7、8月は摘み取り園へ数多く入園して味も確かめていました。岐阜県、愛知県、新潟県へも足を伸ばして自分の目で確かめました。これは私の性分ですね。
農園ごとに『同じ品種でも品質が違う』ことが分かりました。同じ品種でも品質がバラバラ、小さい実から大きい実までいろいろです。観光農園のシステムはいろいろ、「こだわり」もいろいろですね。
今年の8月、その当時見学していろいろと教えて下さった『長野園』(松本市波田)さんがご来園してくださいました。見ず知らずの者に懇切丁寧に、ご経験を元に話していただいたことは、今でも覚えています。感謝しております。
長野園さんはじめ、栽培仲間のみなさん、見学させていただいた農園のみなさん、みなさん全てが私の師です。そしてお客さんがいろいろなことを教えてくれます。
一番大事にしていることは「品質」でありこだわっていることです。
品質を高めるには、どうしたらいいか?
私の永遠の課題でもあり、一番こだわっているところです。
土壌?
育て方?
地域性、土質、標高?
剪定?
品質を高めるためにどうこだわっているかは次回以降にUPします。
<お客さんは高品質を求めている!>
今年8月上旬、雨の強い日にご来園されたお客さんです。
「こんな大きなブルーベリーを初めて見ました。お母さんに見せたいのでお土産にします」とおっしゃって、パック詰めしていました。
ハイブッシュ系の大実品種を集めてパック詰めしていました。7月中旬には500円玉以上の実もありますので、今度は7月中旬頃にいらっしゃって下さいとお伝えしました。
当園でブルーベリー狩りした感動をお土産にするなんて最高です。うれしいですね。
最高のお客さんのお言葉をいただきました。品質に更にこだわりたいですね。
品質は思い出を作ると思いました。
8月の小学1年生です。
パパさんが採ってきたBBの籠の中から一番大きな実を見つけて大喜び。
品質がお客さんを動かすと思いました。
ご家族で来園されたお客さん。
皆さんでご自分で採ってきたBBの大きさ比べをしていました。農園中に響くような歓声を上げて楽しんでいたのでドシャリ。
こんな楽しみ方があったのですね。
品質がお客さんを楽しませると思います。
7月の雨の日にご来園し親子のお客さん。
「ブルーベリージャムを作りたい」
とおっしゃっていたのですが、摘んできたBBを見て、
「ジャムにするのはもったいない、生食にするわ」
と、考えが変わり大急ぎでタオルと籠を出して水分を取りました。生食にする場合は、濡れていると劣化が激しいのでタオルで水気を取るように勧めています。大事に扱っていただき嬉しいですね。
品質がお客さんの考えを変えると思いました。
自信を持ってお客さんへ提供できる品質を更に高め、こだわっていきたいですね。
当園の永遠の課題でもあり、こだわりです。