<雪と晴れの境目>
朝、当園はうっすらと雪が積もり雪が舞っていました。展望テラスから真東を見るとちょうど雪空と晴れ空の境目が見えました。
当園は安曇野の西側の端、北アルプスからの複合扇状地の一番高いところにあります。展望テラスより安曇野が一望できます。東の空を見ると左側の北は雪空になって雪が降っているようです。右側の南は雲が薄くなって晴れ空になっていました。
南側の松本方面は日が差しているように見えました。日が差して暖かいでしょうね。
北側の大町方面は雲が厚く、雪降りでしょう。県境は2m以上の積雪でしょう。
今年は冬型の気圧配置が連日のように続いています。でも雪が降るのはちょうどここ、安曇野までです。当園辺りが境になっているようです。この程度の降雪ですが、アルプス下ろしの季節風が吹き、寒い日が続いています。今年は、南岸低気圧による降雪が一度もありません。この方が当園では心配しています。湿った雪が多いと枝折れが心配です。
<接ぎ木>
今日の剪定の中に、接ぎ木の表示札がありました。
『ブライトウェル+ブルーレイ』と表示で、RE系にNH系を接ぎ木したのですね。ブルーレイの枝の張り方と違います。アレレレ、表示を間違えたかなあ、それとも接ぎ木で枝の張り方が変わったのかなあ、両方考えて対応しよう。でもNH系の結果枝と花芽の充実はばっちりです。接ぎ木の有効性ですね。
根元には木くずが出て、テッポウムシにやられています。上の部分は元気いっぱいですので、今年は様子を見ることにしました。接ぎ木をしたところに虫が入りやすいと言われていますので、接ぎ木面から入ったのかな。接ぎ木したところはチップで埋まって見えにくいです。
株元に出ていたブライトウェルのシュートは切り刻んで土にかえってもらいます。
枝先まで剪定が終わったところです。これはブルーレイの伸び方ではないなあ、やっぱり間違えたのかな、接ぎ木で気質が変わったのかなあ。リンゴの接ぎ木では、この気質が変わることを計算して台木を選定しています。果樹の多くは台木の選定も研究され、BBはまだまだで、遅れていますね。スイカも接ぎ木で高品質にしていますね。高品質なBBの栽培技術の向上を望んでいます。
木くずが出てテッポウムシが入った跡は、当園ではNH系でよく見かけます。テッポウムシが入っても元気に成長しているBBもありますが、元気がなくなったり枯れたりした幹は切ったり、株は植え替えたりしています。目の敵にするとストレスが溜まって時間の無駄ですね。自然栽培では当たり前のこと、それよりも栽培数を増やしたり更新用に苗を作ったりして対応しています。