<根の広がりから一考>
本日も2年苗を地植えして2年後のラビットアイ系を掘り取りました。
メジャーが置いておる位置が木材チップの地表です。根があった位置に広げてみました。手前、奥にも三次元に広がっていたのですが、左右に分けておきました。下への伸びよりも地表に沿っての広がりの方が多いことが分かります。BBが心地よいところへ根を伸ばし広げると考えると、地表3、4㎝程度下に一番広がっていることが分かります。ここが一番心地よく、大好きなところであることが分かります。
ポット栽培の北部ハイブッシュ系のスパータンの表面の乾いている木片などをどかすとすぐにHair Rootが見えています。この表面は春に菌根菌の種(当園特製)を2、3㎝程入れました。そこへ根を張り巡らしていることが分かります。
<この違いはWhy?>
当園が利用している木材チップは、地表面は木片がゴロゴロして乾燥し3、4㎝下から菌根菌が活性化している。ポット栽培では菌根菌の種へ表面まで根を伸ばしている。地植えの木材チップを入れて5、6年すると表面は糸状菌・木材腐朽菌でしっかりと分解され、草を剥ぐとHair Rootが毛細血管のようになっています。ところによっては根がむき出しになっています。このことから分解してくると同時に菌根菌が取り付いてHair Rootを広げていることが分かります。
チップを入れたときには表面近くはゴロゴロして隙間が空いて根が張れないと考えました。ポット栽培でチップを表面に被せる方法は、隙間が空いている部分が無駄になり、労力がかかるだけでBBには有効ではないと考えます。
今春に入れた2、3㎝の菌根菌の種が有効であることが分かります。毎年入れると5年で10㎝から15㎝になります。分解することも考えると10㎝程度かな。これは「増す土」と同じ原理ですね。江戸時代に庶民が園芸で有効性を明らかにしたことと同じことですね。
チップに木挽きを使ったらどうなるでしょうか。新たな疑問、やりたいことが出てきました。予想では表面まで根が広がると思いますがどうでしょうか。
<サッカーを伸ばしている>
これには驚きました。品種に寄って地植え2年でもうサッカーを伸ばしていました。これはサッカーと言っていいか分からないのですが、株を作るときには30㎝程離れたところかシュートが出ていることもありますので、株とみていいのかな。
<ポット植えしたり準備したり>
ポット植えしたりバッサリと剪定したり準備したりして、楽しんでやっています。まだこんなにポットがあるぞ~~。
<ジャンセン美術館>
当園から紅葉がきれいに見えたので、ジャンセン美術館へ行ってドシャリ。秋本番ですね。