<年輪は成長の履歴書>
NH系の第2農園の剪定をしています。ここも更新する枝が多く、ジョキジョキと切り刻んでいます。
今日、初めて気がつきました。
年輪の幅に違いがあることに気がつきました。写真の枝は5年前までは幅が広く、以後は狭くなり、今年の年輪はやっと見える位です。この5年間の成長は苦労したんだね。
このことから5年前までは元気な成長であったのが、それ以後、お疲れモードに入ってしまったと読み取れます。何故、差ができたのでしょうか?考えられるだけ考えてみました。年輪は成長の履歴書ですね。
①気象、天候、雨量‥‥気象環境? この年度から明らかな気象の違いはなかったなあ。
②菌根菌のエサ不足、土壌? 他の幹は元気一杯だから違うでしょう。
③DNA? 一定の年数が経つと人間と同じでお疲れモードになる? 他の幹は元気一杯、もっと太くても元気一杯な幹がたくさんありますから違うでしょう。
④樹形が悪い! 幹が混んできて日光を受けようと他の幹と競争して負けてしまった。負けモードに入ると他の幹へ栄養を送り、ますます負けモードとなって切られる運命になったのかな。このモードに入ると回復は難しいですね!
「樹形が悪い」「幹が混んでいる」‥日光を受けようとお互いの幹が競争して、負けた方が負けモードに入ると栄養を株元からもらえず、葉が少ないので栄養も作れず、ますます負けモードになったのかな。株全体から見ると生き残るので、この仕組みがDNAに刻み込まれているのかな。これが株立ちの宿命かな。
品種によって、開帳性、直立性の違いがあり、成長が速い、ゆっくりとの違いもあり、品種の特性を見極めながら樹形を作っていく必要があると考えました。
とにかくBB栽培は奥が深い! そこが面白いところですね。
「お疲れ様でした。土に還って菌根菌に食べられ、またBBの幹となり、枝となり、葉となり、美味しい実になって還ってきてください」
と言いながら切り刻んでいます。
やっと休憩所を少し見上げるようになってきました。
NH系の第2農園を剪定しています。ボチボチとやりましょう。